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あたしはよく恋をする
毎日のように何かに恋に落ちて、恋い焦がれながら眠りに就くことが多々ある
でもそれは安っぽい恋で、薄っぺらい感情で、中身はスカスカだから直ぐにぬるくなる
よく考えてみれば小さい頃から惚れっぽい性格だった
そしてずっと恋はあたしの活力の源だった
病気になってからは恋する旨味をたまに忘れてしまうけど、昨日また安っぽい恋に落ちた
愛されるという事を知らなかった
それは愛に飢えていたという訳ではない
どれ程愛されようが目視のできない愛はノーカウントだからだ
安っぽい恋が得意で愛を受理できないせいで、慢性的な寂しさとずっと付き合っていかなくちゃならない
おしまい